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庇護雑記

フィクションだから。

くるみ割って


辛くなってきた
人を蹴落として引きずり落としてっていう状況に身を置くのに拒否反応出過ぎてgdで必死な人たちのことを冷めた目で見てしまう
剥き出しの悪意、気味が悪い。それだけだ。もはや腹が立ってきたから私はにこやかに自己の世界をぶちかましてかき回してやったお疲れ様ですシューカツコンピューター君たち。
腐っても貴族系の血だから荒波くぐり抜けて崖にしがみついて泥が跳ねても走って息切らしてみたいなの無理だ


自分のことがわかんなくなってきた
西新宿の高層ビル街をリクスー着てヒール履いた自分が歩いているという現実が受け入れられなくて2時間近くエクセルシオールでぼんやり音楽に逃げてた
なにしてんだろ自分、なにやりたいんだろ自分、そんなに勝ちたいのか、そこまでして生きたいのか。此岸にしがみつく理由は何だ
わかんないわかんない大事なものも好きなものも嫌いなものも全て定義は不明確で判断基準は曖昧で数学みたいに絶対的な正解を提示してくれる人もこの世にはいない 自分で全部決めなきゃいけない
だけど自分がどれなのかわからない
真っ黒な髪をハーフテールにして口はグロスだけにしてそんな自分をパウダールームの鏡で見た時本当に情けなく見えた
何かの小説でくるみ割り人形の中に詰まっているのはおがくずで、所詮はおがくず人形なのだ、とかいう一節を思い出した
中身がボロボロなのに見た目だけ繕って、なんちゃら大学4年のなんとかです、だなんて
鏡に映る私はおがくずの詰まった就活人形だ

パウダールームはたくさんの女子学生が鏡を占領して鏡に映る自分と真剣ににらめっこして念入りにメイクを直していた。その光景がたまらなく恐ろしかった
人前で自分の顔を鏡に映してまじまじと見てあらゆるところのメイクを直して、だなんて恥ずかしくて絶対出来ないのにこの子達はなんで平気なんだろう
こんなところに入れるはずもなくて誰もいない暗い非常階段に座って小さいチークのコンパクトを開いてグロスを塗り直した
朝嫌々分けた前髪は風で完全に真っ直ぐのぱっつんになっているし、アイライン引いてないし、髪型は気に入らないし、さっき爪を引っ掛けてストッキングに小さい穴が空いたし
なんだかだめだめすぎて自分がいやだ

漠然とした恐怖感が渦巻いているけどなにがそんなに怖いのかわからない
もう何もかもわからなすぎてこのまま非常階段で座っていたかった
たまらず目から1滴だけ弱音を零した
高層ビル47階、窓から下を覗いたら目眩がした
ここから見える景色が社会だ、眼下で蠢いているのが社会人という立派な人たちだ

私は勝手に持続される命に甘えてた
静かな真っ暗な部屋で目を閉じて気がつけば日が昇ってる、それだけで幸せなことだった
学校に行けば友達に会える、友達と話している時間がなによりも好きだった。十分恵まれた学生生活だ。自分に与えられた幸せに気付くのになんでこんなに時間がかかるんだろう


「2次選考に進んでいただきます」

もうやめてくれ、申し訳ないが嫌だ
自分で受けといてアレだが本当に憂鬱だ
戦う自信がありません私に魅力はありません
どうせ落とすなら早々に落としてくれ


自分の力で生きていく自信がなくなってきた