庇護雑記

フィクションだから。

水滴


腹割って話すって言葉あるけど

覚悟して腹粉々に砕いて本当によかったと思ってる


なんであたしが最後言わなかった部分まで抽出できるん?
どんな心理士が束になったって私は最後の鍵を開けるつもりはないしだけどこの人はずば抜けて私への理解も真髄を見抜く力もあるなって気付いてから徒らに何かを隠すのも演じるのも全部無意味だってわかって余計な力が抜けた
なんで私を慕い続けて必要としてくれるのかわからないけど永遠というものがあるとするならばそれはこの人が証明してくれる
そんな気がする


こんなに近くにこの人をおいてくれた神様の良心に感謝する
自分でもずっとわからなくてあてもなく理由を探すことは抉り傷に塩を塗り込むものでしかないからこの先もずっとコントロールの利かない場所は無理やりに押さえつけていくしか方法はないと思ってたけど
直接的な原因がやっとわかった
一時は地獄だったけどすべてが不幸だなんて思ってない、てか思わないようになった
いま私の手元に残っているのはかけがえのないものだけだ



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友達が買ってたから私が持ちうる速読能力の全てを使って注文したごはんがくるまでの15分で「絶歌」を半分あたりまで読んだ
あれは手記なんかじゃなくて自分を主人公とした物語だわ
「作品」って言葉を当時から使ってたみたいだけどこの本の出版によって自分の「作品」に箔を付けられたというか、作品含め自分の人生をきれーな鑑賞物に昇華させたような、そんな印象を受けた
サカキバラの中でまだ事件は生きてる
少年院の中でもシャバに出ても何度もその記憶を反芻しては浸ってって
そんな風にしてきたんだろうなと思った

冤罪説もあったしその説もなかなか説得力あって もしかして って思うこともあったけどどうやら冤罪ではなさそうだ
自己陶酔しまくりの文章と謎のルビと猫を殺した時のあの細かな描写、サカキバラには罪っていう概念自体がこれっぽっちも存在してないことがよく分かる
人間じゃない別の生き物としか思えない

結婚云々のところまで読めてない(か読み飛ばした)けど本当なん?子供いるってまじなん?嫁正気か?
あのDNAを受け継いだ子供なんて普通に生きれるん?世間そんな優しくないでしょ
何よりもサカキバラが日常に溶け込んで普通に生活してるのが怖すぎる
一生のうちで関わるどころか道ですれ違いたくもないし、この人が手にした小銭がまわりまわって今私の財布の中に、なんて可能性を考えるだけでも鳥肌もん

こういう猟奇的犯罪者を神格化する奴らが世の中には確かに存在するわけで、そういう人らの手にこの本が渡ったとき抑えられてた犯罪欲求が刺激されて本当に何かやらかしたりもしくは模倣犯が出てくることだってあるかもしれないのにこの出版社は社会的秩序を乱したことへの責任とれるんか、
ただでさえ少年犯罪増えてるんだから憧れるアホは絶対出てくる、実行するだけの行動力があって脳が狂ってる子なら本当にやりかねない

サカキバラは自分がある種のヒーロー(っていう表現は不適切だけど)だということを十分に自覚してる
劇場型犯罪を犯してそれから17年、また世間の中心に躍り出て来て騒がせて
自分の物語第二幕の始まりでーす、みたいに
世間から注目され続けなければ、かき乱さねば気が済まないのだろうし自分にそれだけの影響力があるとの自負がうかがえる
どんなに非難されようが罵倒されようが最終的には皆自分の言葉を求めてくる、そのことだってきっと分かってたんだろう


さぞかし楽しいでしょうね。