庇護雑記

フィクションだから。

ていう日



その日はずっとシネマジャックを聴いてた
途中から視界に見えないあいつがちらついて久々に教室から脱走した
こんな息苦しいところにいたくない
初めてまともに聞いたけどこの声嫌いだ
こんなくだらないのどうでもいい
好きな先生の教室を探した
声を手繰り寄せて5階まで駆け上がった
30分だけ講義にもぐって頬杖をついてた
私に気付いたかな
こっちチラチラみてたから分かってたかも
話したかったけど目にゴミが入ってお暇した
中より外の方が風が冷たかった
壊れそうだからここにいたくない
だれかとはなしたい でもだれもいない
かえりたくもない

新宿を彷徨ってると蜘蛛に捕まる
奴らは常にコーヒーを飲まされた蜘蛛がつくったような巣を引っさげてる
蜘蛛は琥珀の蜜をちらつかせて寄ってくるから自分がまるで蝶になった気分だ
蛾ではなく蝶になれたからと言って喜べるほど自分はお花畑ではない
蜘蛛はあれだけの糸を吐いておいて去っていくのは一瞬だ
その度に何故かこっちが捨てられたような気分になる、解せない
何故に私が振られたみたいな気分を味わねばならないのか?疑問だ

とあるしつこい蜘蛛が私の左側を歩き私の腕を掴んだ
私は初めて蜘蛛の方に顔を向けて睨んだ
蜘蛛は人間の目をしていた
それから蜘蛛が発した音に私は呆気に取られた
しつこくしてごめんねと言って私を優しく見送ってくれた
毒を持たない蜘蛛に会ったのは初めてだ


罪が赦されるというのはどういうことなのか、と考えて、無性に上辺の形式的なその赦された光景が見てみたくなって新宿の書店を思い当たるだけしらみつぶしに巡った
大型書店しか見てないけど例の本を取り扱っている店舗を見つけることは出来なかった
在庫検索をするといずれも在庫なしだった
書店の意向による社会的制裁のつもりなのか、それとも真逆で多くの人に買い求められた結果の在庫なしなのかは分からないけど
圧倒的に異質な雰囲気を放ちながら新刊コーナーにあのハードカバーが鎮座してる光景はどんなものなのかを見たかったから拍子抜けた

啓文堂は取り扱いをやめたらしい
世の中的にはこれが正解だ
だけど私は不正解がみたかった
不正解が無表情で平然と並べられているところがみたかった


結局、あれだけの物議を醸しておきながら今週の売り上げランキングは堂々の1位を獲得したみたいだ


大人が読むのはまあ、わからなくはないけど
同年代の輩や自分より下の世代が面白半分で読みたいと言ってるのを見ると自分の変な正義感がキレだす
ツイート検索をするとそれが一目瞭然だ
ふざけた奴は想像以上にたくさんいる

思えばこういう思慮の浅いふざけた奴には絶対になりたくない、という謎のプライドが自分を支え続けてきた気がする


かなりの雨が降ってた
雨粒が風に煽られて服に溶けてった
何のための傘だ
無意味なものをずっと掲げてる
そんな自分が滑稽に思えてきた
どこまでも空虚な喜劇みたいな
そんな
毎日






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これフルがね、あがってないのよね残念

あと1分で4時だー
なぜ徹夜だー。