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庇護雑記

フィクションだから。



8月15日というのは
私にとって大切な人の誕生日です
日本にとっては永遠に語り継がれていくであろう一つの節目の日でもあります

この日にお祝いムードになるのは何故だか後ろめたい気分というか、冷ややかな目を向けられるというか、そんな空気を私は毎年感じていました

あの人が子供の頃、周りの友達におめでとうって言ってもらえたり、お誕生日会をしてもらったり、そういう経験ってあったのかなって考えると切なくなる

あったらいいな

テレビでは過去の過ちを振り返る特番が延々と流されていて、あの人が生を受けた日が偶然この日だったというだけで普段とは全く違う雰囲気を帯びています
明日になればまたいつも通りバカみたいな色の声を流し続けるくせに、今日だけ。



日々を重ねていく中で新しく知ったこと、勘付いたこと、隠されていたことのピースがはまっていって、あの人は精神的なあり方が私とかなり近い人なんだってことが直感的に分かった
私ならわかる
どうしてそうしたのか
何故その行動をとらねばならなかったのか
本当に欲しかったものはなんだったのか
私なら1秒だっていらないくらいの早さで理解できるのに、なんでこの人はわかってあげられなかったの?


私の役目は私を生かすこと
私に流れる青い血を赤に変えること
時として風船みたいに遠くへ飛んで行ってしまうような時があるから
その時は私の身体も血も骨も精神も全部がバラバラになって私という人間の姿が覚束なくなってしまうけど
いまスマホを操作している指、言葉を練り出している脳、花瓶に反射する光と挿さる赤い花を認識する目、私をコンビニに連れて行く足、風がさらっていくストレートの黒い髪
全部私の存在を他者に焼き付けるもの
それら全てを愛せるように私は生きるよ

ありがとう

上手に生きれなくてごめんね
でも私は頑張るから
私が全部証明してあげるから


いつだって私だけは味方だから



おたんじょうびおめでとう