庇護雑記

フィクションだから。

btermxo




夏って奴は何千回も死んでいるというのに誰もそのことに気付いていない。ってことに私は気付いてる
さよならを言う間もなく去る方が悪いんだよ、なんて思いつつも人間、つまり悪魔になりきることのできない私は冷たい風が頬を突き刺していく感覚を憶えることで夏の弔いをしてあげてるのに気付いてよ、夏

子供の頃から椎名林檎を聴いて椎名林檎を歌って、その頃は「林檎は綺麗で歌が上手ですごいなあ」くらいにしか思ってなかったけどようやく現世22年目に突入して私の眼に映る世界、私の視界、これ何度くらいなんだろ、はっきり認識できるのは165°ぐらいかな
まあ、その165°を優に超えた世界を私は目の当たりにしているわけで、その時初めて林檎のデビューシングルである幸福論のサビ、
あたしは君のメロディーや
その哲学や言葉、全てを
守る為なら少し位
する苦労も厭わないのです。
という歌詞の本当の意味を理解してとてつもない衝撃を受け、「ええ、林檎やべえ、18歳でこれを書くとか天才すぎだろ、」と凡人22歳大学生(女)はちょーびっくりして、チュッパチャプス食べながら鬱々と壁を見てる場合じゃねえなと思いました。棒キャンディなんて5歳くらいで卒業しとけだな。絶対18歳の林檎はチュッパチャプス食べながら歌詞なんて書いてない。気がする。

この部屋はなんだか空気の通りが悪い気がして、私から発せられる目に見えぬ陰鬱なそれと私が吐き溜めた二酸化炭素が化学反応を起こして私の酸素、透き通った穢れなき酸素を蝕んでしまってるんじゃないかと寝過ぎによる頭痛に耐えながらゆっくりと立ち上がり小窓を開けた次第です、さみい。
暗黒のドライアイスがもくもくと私の足元を包んで身体中くるんでいく、サチュレーションが落ちる、酸素が足りない血が浄化されない、全部静脈血になって私まで黒々としてしまうのではなかろうか、あたまいてえし
太陽を好まないためモンゴロイド種的な白に分類されている私だけど2日ぶりに鏡をちゃんとみたら顔色死んでて笑いました。ブルーベースだから輪をかけて死人感がすごい。顔面蒼白をここまで体現できる人間っているのな。あー、サトイモ食べたい。あとあったかいクラムチャウダーのみたい

三日三晩泣き続けた結果また二重の線が増えてもうどれが通常の二重なのかわからなくなってしまったことに今は落ち込んでます。何にもいじってないのに勝手に二重の線が増えていくというSPECを持っています、何かの役に立ったことは一度もありません。
メザイク・カラコンに身内でも殺されたのかというレベルにメザイク・カラコンを嫌っているのに平行二重だから「目、二重にしてる?」と何年も前に言われたことを今でも根に持っています。あんなものと一緒にすんなや、とキレる所以は私の目は父譲りの平行二重でアーモンド型の目尻ちょい上向きだからです。父譲りがポイントです。メイクの時、鏡に顔を映す度に引き継がれたDNAを感じられます。それゆえ大事な目なのです。それを作り物と一緒にされるのが許せませんでした。でも今、さらに作り物感が増した右目になったので辛いです。治るものなら早く治ってください

只管に少女であり続けることを望む私は私の作り出した最上級に素敵で最上級に悪趣味を極めた私だけのファンタジーにショベルカーごと突っ込んでくる輩が登場するたびに私の全細胞が拒否反応を示し結果として私の生命の正しい働きが損なわれるという悲劇が繰り返されています。ショベルカーは戦車のキャタピラーで轢き潰さないといけないかなーと思うまでになってきているゆえファンタジーに戦車の導入を視野に入れているところです

ただ、私と小指の約束を交わした少女は死にました。私は一人ぼっちになって、一人でこの寂れたファンタジーに埋もれて毎日退屈に息を吸っては吐いてを繰り返すばかりです。
ファンタジーを殺した少女の幸せの声など私の耳まで届くわけがなく、ただただ寂寞の思いが募っていくのでした。
ファンタジーを殲滅させる勇気が私にはありません。作り上げた私が壊れるのが一番怖いのです。それなのにファンタジーには似つかわしくない植物の芽を私は見つけてしまいました。悪趣味なファンタジーに花などいらないので私はその息吹を踏み潰すことに必死です。根まで丁寧に摘みます。ただあの植物の生命力は恐らく私の何千倍も上回るものなのだと私は頭の片隅では分かっているのです。言ってるそばからほら芽が出始めてる。焼け野原にしてやろうか
簡単に死なないことも分かっているのです。私は本当はなんでも分かっているのです。 
なんでも知っています、自分のこと以外なら

ただ私にはファンタジーを壊すだけの力がないだけです
ファンタジーという名の陸の孤島、要塞にて息をひそめ芸術で耳をふさぐことに慣れ過ぎてしまったのです