読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

庇護雑記

フィクションだから。

アメ



たとえそれが取るに足らないほど小さく些細なことだとしても私の芯にまで深く突き刺さって、足許にまたひとつヒビが入り込んでさようならの駒をひとつ進めた気分になってしまうのだ

人生ゲーム、とかいうやつ私は3回くらいしかやったことないけどあれはとても残酷だ。子供ながらになんて残酷なゲームなんだと思いながら今まで3回やった。あんなに簡単な人生はない。適齢期になってどこからか降ってきた嫁、いつの間にか後部座席にいる子供×2、マイホーム、昇進、株価上昇定年退職別荘孫そして死去。

ルーレットでサクサク進んで車が横転しようが子供の頭が折れようがアハハなんて言ってたな。アハハじゃねえよな。全然関係ないけど保育園の頃水色とピンクの人の代わりの棒をアメだと言って舐めてる同い年の子供がいた。可哀想だなと思った。ちなみに名前は節子ではない。


生きるのが遅い。そして恐ろしく下手だ。どうしたんだ。いつからこうなった。人の悩みを聞いている時こちらは絶望感でいっぱいだ。理解できないからだ。告げられている間、相手の気持ちもその深刻さも全くピンとこない。来ないにもほどがある。もうあの頃の私たちではないのね、私はバカみたいにあの頃のままだというのに。階段を駆けあがろうとも思わない、ああいっそ私のすべてに鍵をかけて閉ざしてしまいたい。私はわからなくていい、たとえそれが私の深い孤独をさらに加速させる行為であったとしても私はそうするしか方法はないのだから

周りの人たちと同じ世界と同じ時間軸で生きている実感が全くない。地面がひび割れて私はどこにも逃げられないくらいのところへ勝手に連れ去られちゃって