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庇護雑記

フィクションだから。

endangel



春が嫌いなのは悲しいことが多いから
とりわけ今年の春はいままで乗り越えてきた春とは比べ物にならないくらいの数と重みを持った別れを経験しなければならない
かなしい。時間なんて止まってほしい

人生とは別れの連続だなんて言いますけれども、別れを重ねた先に何か得られるものがあるとしても今の私にはその価値を理解するだけの余裕はない

ただ純粋に生きていくのが不安だ
皆変わっていくのに私は変われない
いつも飄々としているキラキラのあの人に憧れて私もあんな風になりたいと思った
だけれども雑誌で「心の奥深くの寂しさに触れてほしい」と零していた
内面の機微を晒すようなことなど絶対にしないと勝手に思っていたからびっくりした
やっぱりあの人も人間なのだと思った
私と同じ人間なのだと
さすればなんて強い人なんだろう

信じていた人が人間としての尊厳と理性を棄てるにまで成り下がって、シャレにならんぐらいに私は落ち込んでどうにか情状酌量の余地はないかとめぐらせてみるも全くなかった。私にはもう無理だ。何も知らないふりして笑うなんて私にはできない。あの頃と同じようにたわいのない話をして笑って同じ時間を過ごすことで充実感を得るなどもう永遠にできなくなった。だって、あなたの言うたわいのない話って、なに?
ずっとを手放したのはあろうことか私の方だった

「ずっとやきっとはたぶんないよ」
本当に、ないのかもしれないね




4日間日本を離れている間、本当に心の底から楽しかった。すべての時間が楽しくて朝起きて部屋から出ると皆がいるという光景がすごく幸せだった
関わった現地の人たちが皆優しくてなんて良い価値観と文化の島だろうと思った
ずっとはないかもしれないけど、でも私はずっとという存在に一縷の望みをかけてる
かけたいと思えること自体が幸せだと思いませんか、私は思いますよ。