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庇護雑記

フィクションだから。

mtny



ふらふらした
ごはんを食べてお店をめぐって映画雑誌の前で髪の毛がどうのこうのという話をして、肩を並べて歩いた。それだけ
なにも悪いことなどしてないし、後ろめたさも皆無だし感情も全くのクリアだけど、自分が向こうの側だったら嫌だなーと思った。嫌だなと思うであろうことをしている自分のことが滑稽に思えた
その子から見たら私は悪のほうに分類されるのかもしれないと思ったらそのイレギュラーな立ち位置が面白く感じられた。呑気なものだ。悪の華が芽吹いたことになぜか嬉しさを覚えていたのだ

悪の華っていうドロドロ動く絵が気持ち悪いアニメ、見てたけど最終回を見逃したまま数年が経った。最後どうなったんだろう

友達の電話で目を覚まして強風に色々煽られながら3人で桜を見に行った。桜を桜と認識しなくなったのはいつからだろう
だけど友達の髪にひっかかった桜の花びらを爪でつまんで花びらの繊維を傷つけた時にああこれがかの桜ってやつなんだと思った
緑の芝生の上に転がったコンビニのお菓子とペットボトルの水が妙に愛しくなった。絵に描いたような花吹雪のなかで2人の笑い声を聞いてる時間の尊さを噛み締めた。この桜が全部散った頃、私はどんな顔してるんだろ

そつなくこなしている姿を見て切なくなった。震える手を押さえつけながら上ずった声でニコニコ笑うのを想像してたけど、実際は遥かに能力の高い人だった。
本当はわかってたけど、あまり信じたくなかったのが本音だ。でもいざ、まざまざと見せつけられると、なんだか
甘やかされなくても、庇護を受けなくても、自分の足で歩いていける人なのだということを改めて思い知らされてすこし寂しくなったりしてました。私もあんな風になりたかった。

目標がわからなくなった。
夢とか希望とかたどり着くための道のりとか、それらを上手く描けなくなってしまったのは、つまらない大人に一歩近づいてしまったということなんだろうか
現実ほど残酷なものはないね