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庇護雑記

フィクションだから。

あめ



突然大きな決断を迫られると人は目に見えないものに縋りたくなるよね

出来る範囲の無茶を全てやった
控えめに言ってもボロボロである
気は済みましたか
ええ、まあ、一時的に。
人と一緒にいるときは平気なのにね。
家が鬼門なんでしょうね
なんでなんだろう
自分でももうわかんないや

うちはアイスパール1ミリが台所の引き出しの中に常備されていて、私は子供の頃からあの青と水色のグラデーションの上にラメ加工がされたパッケージが好きだった
コンロに火をつけて薄い紙に包まれた葉の部分を焼くと垂直に白い煙があがった。ガラスの灰皿に置いて真っ赤に燃えて短くなっていくタバコと自分を重ね合わせた。その気はなかったけどなんとなく思いっきり吸い込んでみた。苦くてすぐにそばにあったヤクルトを飲み干した。こども。
火がフィルターに差し掛かろうとしたあたりで火を捻り潰した。灰皿に一本残っていた親の煙草の潰し方と全く違うことに気付いた。こういう細かなところで私の痕跡は残されていくんだなと思った

煙は嫌いだけど火を見ているのは好きです

なんか、飲み込んでいくのがきれいだから。