庇護雑記

フィクションだから。

 

だまされてたのがわかった。

つくづく素晴らしくろくでもない毎日だ。

 

毎日都内の電車が止められる。

誰かが自分の身をもってして止めてしまうのだ

事故が起こると人は皆怒る

ネットでも、駅のホームでも、動けなくなった車内に残された人たちも。

 

「死ぬなら人に迷惑かけずに死ねよ」

 

毎日毎日どこかしらで事故が起こるから皆麻痺してる

一人の人間が全てを終わらせたくて、どうしようもなくてふらりといってしまったこと

皆そんなことには気にも留めない

命を絶ったことを軽々しく罵る人ばかりで切なくなる

 

乗っていた電車の一本後ろの電車がだれかを轢いて止まった。

私の電車も緊急停止した

ツイッターで検索をすると小走りで線路に飛び込んだという目撃ツイートが拡散されていた。

その人の年齢も性別もわからないけど、その人にとってホームに滑り込んでくる電車の光は自分をあたたかく迎えてくれる希望の光だったのだと思う

その光の眩しさを私は知ってるから、私は絶対に当たり前のように日常に事故が組み込まれている人間にはなりたくないと思った

 

心に傷を負っている人が好きだ

痛みを感じたことのある人にしか人の痛みは分からないから

傷を負った人間にしか見えない色がある

私はその色が好きなのだ

 

会社にかかってきた電話で、とある作家の訃報を知った

その作家は女性で、まだ40歳だった

公には明らかにされてはないものの、自殺だということは明白だった

彼女はネットでもコラムを書いていた

とても自分と物事に対しての感じ取り方が似ている人だと思った

「40で死ぬ」ということを彼女は公言しており、その望みは残念なことに叶えられてしまった

 

私は、どんな生き方をしてどんな死に方を選ぶんだろう。