庇護雑記

フィクションだから。

さめざめ

 

帰り道にふたりの女がガールズバーのプラカードを首から下げて、勧誘の謳い文句を宣うわけでもなくただビニール傘をさしてぼんやりとつま先をみつめている姿を見る度に、借金を背負わされて売り飛ばされた挙句のあの姿なんだろうかって考えて妙に切なくなる

ヘイトウォッチングの話を聞いて、さすが私と価値観が似ているひとだなと感心しつつこれが噂のあれか、なんて思ったりして

 

毎日毎日凄まじい量の情報を詰め込んで乱射している。緊張感と使命感と責任感をまぜこぜにして生み出した怪物に追われる日々も以外と苦痛ではない。生きていくことへの絶望という甘味を奪われ青々とした苦味を噛み締めさせられるのも良薬はなんとやら、これが新しくただしい人生なのだと。私は新しく正しい人生を手に入れたのだ。煮詰め続けた甘いジャムなど結局は毒なのだと。

 

ジェットコースターは下り始めてからが醍醐味だろ、いくらでも覚悟は出来てんだ