庇護雑記

嘘たち

まわる

真夏の高校 体育館の暑さとか
リプトンの紙パック500ml バレーボールが飛んできて中身がこぼれる
誰かのジャージが積み重なったロッカーの上埋もれるリラックマのぬいぐるみ並べられた赤本
中庭の木陰 風で散らばるトランプ
ねえサフランって何時までだっけ
誰かが私の名前を呼んでる
だれ

けたたましく朝が訪れる
視界に流れ込む水色 絶望の朝
弾丸が貫いていった
透明の血がだらだら流れていく
でも誰も気付かない 本物の血を吐かない限り誰も気付けない
小指の赤い糸で首を吊らないでよ
手首に白いビニール紐を巻きつけて結びつけたって本物にはなれない
ハサミでチョキンそれだけでさよなら

世界が遠くなる白い靄に包まれてく
肩にぶつかったあの男の感触もない
今何時だっけ何時でもいい
このリンゴを投げたとしたら世界は変わる
少しだけ動き出すことを期待してリンゴの爆弾をバッグに詰め込む
みかんでもいいよぶどうでも
なんでもいいよ簡単に動き出すから
そんなもんだよ世界なんて脆いんだから
人の作り出したものなんだから

真夏の高校 体育館の暑さとか
リプトンの紙パック500ml バレーボールが飛んできて中身がこぼれる
誰かが私の名前を呼んでる
行かなきゃ

水色だ、うるさい朝だ
気味の悪い世界の繰り返し
このリンゴ一つが世界を変えてくれる
だけど投げられない
手首のビニール紐が邪魔で

真夏の高校 体育館の暑さとか
リプトンの紙パック
500ml

嫌だ来ないで行きたくない
世界なんてどうでもいい
Uターンしよう この先は行き止まりだから

真夏の高校 体育館の暑さとか

真夏の

そめる

 
今さらながら靖子ちゃんの1stメジャーアルバム「洗脳」がとても良い
全部好きだけどyoutubeにない曲の中なら子供じゃないもん17と焼肉デートが好き
嫌いな食べ物教えといたじゃん 全然覚えてくれてないなんて see see see いつか死ぬ時一緒じゃなくていいって証拠じゃん
可愛い...しみる...
靖子ちゃんはとても出来が良くて可愛い思考回路を持った人だ



円錐って横から見たら三角で上から見たら円じゃない、人間もそれみたいに角が立ったり丸くなったりいわゆる二面性っていうものがありとあらゆる人に存在してるわけで
君が見てるその形は本当にその姿しか持ち合わせてないのかな
私の横顔を左からしか見たことがないのに本質を判断するなんて愚の骨頂だよ
私の本当の姿はどんな形だと思う、目をよくみたら二重じゃなくて三重なこと、肩のホクロ心臓のマークを君は知らない
つまり誰も本当の私を知らない
そんな私も君の横顔を右からしか見たことがないのに杞憂に浸るそれも愚の骨頂
でもそれが人間の宿命なら何も言えない
皆苦しいんだよ。目に見えない糸がたくさん首に絡まって強弱つけられながら引っ張られてるの
その糸が見えるか見えないかの差
引っ張られてるのに気付くか気付かないかの差
真っ直ぐな線を見るたびに幸せが遠ざかっていくのを感じる
私も幸せになりたかった
 
 
どっかんばっきゅんぼっこーんなってざくーっやったからサロン行って髪切った。気分転換になってよかった。静華さんとたくさん話せて楽しかった
 
 


椎名林檎 - 本能 - YouTube

ギブスと本能の時の林檎がカワイイの全盛だと思う
私当時6歳だったと思うけどこの曲好きって言ってる6歳嫌だな
たぶん単純にナース服でガラス割ってるっていう映像が好きだったんだろうけど
なんせ超可愛いし

たえる


やっぱり夢なんてみられない
叶ったためしがないから
期待をするなんて無駄だ
最後は裏切られるから

きえていく
私は取り残される
波打ち際から動けないのが私
足下の砂が波に掬われてバランスを崩すのが私


雨の降るなか傘を差して校庭を歩いてる
朝礼台まで雨に濡れた本を取りに行く
そこまでの道にかつての同級生2人が立ってる
2人とももうこの世にはいない
1人は私の憧れの対象でもあった友達
もう1人はクラスメイトだった男の子
その2人の前を私は通り過ぎてびしょ濡れの本を手にとってページをめくる
雨が強くなってくる
傘に当たる雨の音が大きくなっていく
振り返ると2人と目が合う
私はセーラー服のスカーフの結び目を握る
雨がさらに強くなっていく
雨音が私の声をかき消す


こんな夢を何度か見てる
なんでこんな夢を見るのかわからない
私の中で何らかの後悔があるのか
もしくは何らかの暗示なのかそれとも
ただ雨は冷たい。すごくすごく冷たい
でも2人の目はあたたかい
なんなんだろう、これ


もうこれ以上何も失いたくない
これ以上抉られたくない
傷つけるのも傷つけられるのも嫌
誰かが消える前に誰よりも先に消えたい
寂しいのはいや 哀しいのもいや

心に穴が空くという表現は正しい
身体の真ん中に穴があいて冷たい風が通り抜けていく
そんな感覚を私は10年以上前から感じてた
そしてその穴を埋められないまま
夢で差せたはずの傘も差せないまま
びしょ濡れになりながら冷たい地面に倒れて
指先からだんだん温度が失われていって
雨で涙が薄められて唇の色が奪われていって
ねむたくなっていく

私その時笑ってんのかな
最後に思うのは多分
指を掠めることも出来なかった希望への嘆き

私的檸檬

 
教授が言ってた「人生はバランスシートではない」という言葉がすごく頭に残ってる。自分の辿って来た道を振り返る時にどの方角を見るかで全く違う結果になると。
 
夜中にベランダに出る。身を切るような寒さが生きてる実感を強引に押し付けてくる。でもここを乗り越えてしまえば一瞬でバラバラになっちゃう。人間は脆いからあっさり死ぬ。本当に、あっという間に死んじゃう。私のマンションよりも高い建物はずっとずっと向こうにしかないから遠くの方まで見渡せる。信号と街灯の光しか浮かんでない中にぽつんと窓から漏れる光が白や青、赤に変わってる家を見つける。
あっ、夜更かし。いけないんだー。私と一緒だね。
ねえ、この時間の冷え切った空気を感じているなんて背徳的だと思いませんか。草木も眠っている時間だと言うのに何をしているの。
「東京を吹っ飛ばすための小包を作っています。これで10個目になります。」
そっか。私はね、私は...
部屋の白い壁にアクリル絵の具をぶちまけたりしてる。トラックの前に飛び出して僕は死にませんとか言ってみてる。セーラー服を着てショットガンぶちかましてる。街をギター掻き鳴らしながら歌いながら走ってる。現金輸送車を乗っ取って奪った1億円の札束全部、東京タワーの展望台からばら撒いてる。
既存のもの全て壊しちゃおうよ。現実なんて超くだらないじゃん。いまあなたを縛り付けているものなんてね、取るに足らないものなんだよ。
 
なんてねうそぴょん。
 
奇妙な共犯意識が芽生えて孤独感が薄れていく。
人を生かすのも殺すのも人だ。事実私は人によって生かされているのを実感しているし、私が死ぬ時は人によって物理的にもしくは別の観点から殺された時だ。病死は別として。
 
人が生きていく上で一番必要なものってなんだろう、かれこれ3年以上真剣に考えてきたけどやっと最近分かってきた気がする。まだ仮説の段階だから結論とまでは言えないけど。
でもきっと間違ってないと思う。
自分の命に関して価値を見出すことは難しいし、だからといって付加できるような価値もない。どれだけ着飾ろうが中身が空虚ならば全く意味がない。だけど私の目だけは特殊で価値のあるものだと思えるようになってきた。私だけに見えている世界がある。少しだけ青みがかってるかもしれないけど、そこには私にしか気付けないものがたくさんある。私にしか切り取れない事実がたくさんある。それを教えてくれたのは友人だ。その瞬間、私を生かしたのは間違いなく彼女の一言だ。
 
私は心身共に構造が本当に複雑で、余計なところが精密すぎるからすぐにエラーが出る。だけどその代わり他人のエラーには人一倍敏感だ。残念ながら博愛主義ではないのでマザーテレサ的な「万人を救い、万人を愛します」なんてことは潔癖的偏愛の私は口が裂けても言えないけど、大切な人たちだけは救っていけるかもしれない。私にはもしかしたらそういう力があるかもしれない。その力を発揮できた時、私が生きている意味を見出せたり私の命に価値がついてくるのではないかと思った。やっぱり私は幸せに触れてみたいし、私のこの腕で誰かを深淵から引き上げてあげたい。
せっかく生まれたんだもん。せっかく、生きてるんだもん。



 
 
林檎昔から超可愛いよ。いじったいじった言われてるけどやってないと思う...ホクロ移動しただけだよ...
 

褪せる

記憶を突き放すことができない
冷たい水の上を跳ねていった石
木陰で出来たモザイクに重なる影
涼しい風に揺れる黒い前髪
握りつぶせないじゃがいも
吹きこぼれて消えるコンロの青い火

夢みたい 夢みたいな現実
私だけに笑ってくれたこと泣いてくれたこと
あのひとつひとつは私の目だけが見て私の耳だけが聞いたものだ。あの瞬間だけはどれだけの時が過ぎようとも私だけのものだ。
色素の薄い、琥珀みたいな綺麗な目をしてた
それと触れたら消えてしまいそうな儚さ

揺蕩ってる
コーヒーにミルクを入れて撹拌せずにゆらゆらマーブル模様になってく過程をみるのが好き
でもね私知らなかったんだ
角砂糖を入れないとミルクを入れてもコーヒーは苦いままなんだね。冷静に考えたら当たり前だよね。カフェラテってあんなに砂糖入ってたんだ。私お砂糖持ってなかった。

白詰草の冠は作れなかった
私は18歳といえどほんっとに子供で
なのに子供のくせに編み方もわからなかった
あの時の私は何もできなかった なんにも

箱の中に綺麗に並べて鍵をかけて
それでその鍵はもう海に投げちゃおう
私は泳げないから 回れ右して歩くしかないや
一緒に海の中を歩いてみる?
海水は冷たくて塩辛いからやめておこうか
箱は私の中に大切にしまっておく
もう二度と開けられないから
赤いリボンをかけて可愛くしてあげる
絶対解けないくらいに固く結んで
いつまでも私の頭の片隅の秘密としてとっておくね

もし波の中私を目で捉えることが出来たなら
それはそれは素敵なことですね。
そこで物語は完結かな
それ以上は美しくないから

%

 
軽々しい言葉とか優しさとか信用できないからやめてって思ってたのにあなたは一人ではないのですとか、今までよく一人で耐えてきましたねとか言われると何かがずさあーーって崩れて行くのがよく分かる
所詮は虚勢を張っているだけでこの形をとどめていることがもう精一杯だからそんな言葉をかけられたらあっという間に溶けてっちゃうじゃん。ちゃんとまた成形してくれるの?無責任だな。騙されていくこうやって
細かく隅々まで全てに神経が通ってしまっているからどうでもいいことが私にとっては全然どうでもよくない。イヤホンのコードが絡まってるのにお構いなしにそのまま耳に突っ込んでる人いるけどそういうの信じられないし、糸が絡まっててもそのままにしておくことができなくてもう解けないくらい丸まって糸口を引っ張り出すこともできないのにずっと糸口探し続けて結局見つからないなんてこともザラだ
無駄にしてる。もっと自分の思う通りに自由に生きていきたいのにバチバチと敏感に察知してしまうから一つ一つが頭から離れない。私の存在なんて他人からすればどうでもよくて、日本人口の1の数を担ってるくらいの、それだけの力しか私は持ってない。警察署の前に「今月の交通事故」とか書いてあるけどそこに3と書いてあった。名前を呼ばれることもなく3人がひとまとめにされて無機質な真っ白いチョークで書かれて、月が過ぎれば消されてしまう。あのボードを見るたびに切なくなる。だけど私もきっと予期せぬタイミングでバーンって死んで、少しは悲しんでくれる人もいるかもしれないけどすぐに忘れられちゃうような半透明で無力な人間でしかない気がする。それでも誰かの一瞬の言葉とか一瞬の仕草が引っかかると私はいちいち気にしたり傷ついたりその人のことが心配になったりしちゃう。杞憂であることもあるけどでもたまに助けてあげられる場合もある。自分のこと愛せない代わりに人のために犠牲になったって構わないからいま、一つ聞きたいことがある。だけど私は必要とされてない。
てか自分を先に早く治せやって感じなんだけど。
本当は助けてもらうより誰かを助けたり支えたりする方が好きだ
それなのに如何せん腕が細いから。
 
もう昔なんていう括りになっちゃうのかな。どんどん年月が過ぎていって遠くの過去になっていっちゃうのが嫌だ私は鮮明に覚えてるのに。あの時頼られて嬉しかった。なんでも応えてあげたかった。私が助けてあげようって思ってた。全部理解してあげたかった。でも無理だった。違ったんだもん。最終的に傷ついたのは私だけどでも少なからず傷つけちゃっただろうな
それがずっと心残りで

再生

 
初めてこんなことを人に言った
言ったというか言ってしまったの方が正しいか。
 
合わないピースを無理やりはめ込んでそれで出来る隙間も見えないふりして、綺麗な絵にならなくても一面を同じ色に塗ってしまえば一応は完成するって信じてた
でも大きい額縁に入れて遠くから眺めてみたら想像以上に形は歪だしピースの間は隙間だらけだし絵はグロテスクなまでに崩れていて、一色で塗り潰してしまえばなんとかなる問題じゃなかったんだって気付いた。もう手遅れだって、そう思った
 
二酸化炭素を水に溶かして綺麗な炭酸のボトルを作って大切に抱えてきて、でもそこからコルクが勢い良く飛んで行ってしまった。私がずっとずっと考えて悩み苦しんでたものほぼ全て気体に押し上げられて、溢れ出た水は掌で押さえたってもう止められなかった。
 
それなのに散らばった私の残骸を見ても、私を見捨てることはしなかった。私の存在を肯定して、21人の私の手を繋いでくれた
 
過去は変えられないんだから未来を変えるしかないんだよ
手遅れなんかじゃない、絶望するにはまだ早すぎる
自分が思ってる以上に周りから必要とされてることに気付いてよ
 
 
生きることが辛かった
生きていかなきゃならないことが辛かった
こんな身体と精神と脳を携えて生きていくなんて耐えられなかった
だけど約束した、私は変わる
変わらなきゃいけない、今が好機なんだ。
鏡を見て死ねと思うのも自分の全てを否定し続けるのもやめる
今すべての鎖を断ち切らなければ一生を棒に振る気がする。きっと分岐点だ。
未来の至るところに皆が待ってる。私はその全部の皆の顔を見たいよ。おばあちゃんになっても2次元がどうのって言ってたら本当に面白いな。その姿を確認しなきゃつまんない。私だけこのままの顔でゴールに駆け込むなんて寂しすぎる。そんな風に強く思った。
 
 
事変を久々に聴いてる


東京事変 - 空が鳴っている - YouTube

 

皆群青日和の林檎が〜って言うけどこのボブ林檎もめちゃかわだもんねっ